なぜ言語学なのか

受験世界史が苦手なのを克服するため、受験が終わってからも勉強を続けていた。日本ほど各国の歴史の本が出版されている国はないらしい。そう聞いたら受験世界史の範囲外にも興味ができた。主にローマ史やビザンツ帝国史、中国史の本を読んだ。日本語しかできないので日本語で書かれたものしか読めなかったが、現地の歴史の本を現地の言葉で読めたらたいそうおもしろいだろうと思い、最初に中国語を始めた。いずれ挫折するのだが、同じ漢字圏で、隣国で、こうも言語が違うものなのかと学習の過程で感じた。

第二外国語を身につけたいという思いは途切れず、これまで触れては挫折してきた言語学習の経験を踏まえて、日本語と似ているらしいトルコ語を新しく勉強することにした。日本語とトルコ語は話されている地域が遠いにもかかわらず似ている部分があり、同じ語族なのではないかという説まである。トルコ語を勉強していくうちに、今度はなぜ似ている部分があるのか気になるようになった。

こういった言語間の関係に関する疑問を解決してくれるのが言語学という学問であった。そうして受験世界史から始まったわたしの旅は言語学に足を踏み入れることになった。

トルコ語は今でも続けている。