小西甚一に私淑する
- 『国文法ちかみち』という本を読んでいる。古典文法の参考書は入門も含めていくつか読み、わかった気になっているだけでそこに書かれている知識が自分の血や肉になっているとは到底思えていない状況で読み始めた。体系だっているものでも闇雲に立ち向かっていてはいかん。解きほぐして、やりやすく、ときには軽妙に。これがスラスラと入ってくること。この状態ではまだ問題集を解けと言われてもうまくいかないだろうが、とにかく楽しくやれている。自分の知識として身についているのではないかという高揚感がある。
- 作者:小西 甚一
- 発売日: 2016/01/07
- メディア: 文庫
私淑するということ
私淑というのは『独学大全』にある方法である。どんな人でも師と仰ぐものである。わたしはこの小西甚一を師と仰ぎたいと思う。そして師はどんどん増えていきそうだけど、それはそれでいいと思う。