ヴィルヘルム・フォン・フンボルト
読んでいる
- 作者:ハリス,ロイ,テイラー,タルボット・J.
- 発売日: 1997/11/01
- メディア: 単行本
引用されている著作
- 『人間の言語構造の多様性と人類の精神的展開に及ぼすその影響について』
- 『普遍的な言語類型の特質』
内的言語感覚と音声
- 言語は出来上がった作品(エルゴン)ではなく活動性(エネルゲイア)である
- しかし言語は常に既にきちんと出来上がっている作品として我々の前に現れる
- 言語の分化の原因は内的言語感覚にある
言語は行為
- 行為の結果の産物ではない
- 諸言語の祖語が国家や国民、民族の内的言語感覚の自然なほとばしりによって得た結果である
民族決定論的な考え方
- 言語とは内面から生じるもの
- 一つの民族の歌の形式はその国家の内的言語感覚によって決定される
- 民族を区別する精神的な特性が最も端的に現れるのは言語である
「音声形式の支配力」
- 産出されたものが産出行為に及ぼす力
言語は正しい思考とその伝達のために必要
- 言語は思考形成の器官である
- 音声を媒介として外面化される
- 思考と言語は一体のものである
言語は民族的同一性を形作る道具
- 民族精神の特性によって民族がどのような言語を所有するのかが決定される
- 言語によってものの考え方、現実の知覚や理解の仕方が決定される
- 特定の民族に属するということはその個人の思考に決定的な影響を及ぼす